【雑記】初めての釣り体験(カワハギ)
初めて釣りに行ってきたのでその体験記
ある日、友人から連絡が飛んできた。
釣りに行くぞ
釣りとな…?今まで一度もやったことないんだが…?
お前ガチャとかパチとか好きだろ?じゃあ釣りも好きだよ
あっ、そっかぁ…
というわけで釣りに行くことになった、介護もしてくれるそうなので
準備したもの
釣りはガチのマジで一度もやったことがない故、何が必要になるのかすらわからない
というわけでその段階から友人のオンブにダッコとなる
友人に揃えろと言われたものは
・防寒具
・長靴
・細々した釣り用アイテム(竿などは現地でレンタル)
・酔い止め
防寒具は元々持っているもので賄う、スキー用だったりゴルフ用だったり…なんかそこらへんから防水防風のものを流用
上→ ヒートテック+シャツ+地厚上着+ユニクロウルトラライトダウン→防風防水ジャンパー
下→ ヒートテック+地厚ズボン+防風防水ズボン
めちゃくちゃ強く言われたのでもうやりすぎじゃね?ってくらい厚着してみる
長靴はなかったのでちょうどブラックフライデーをやっていたamazonで人気なものポチる、膝下くらいまで覆ってくれるゴツイやつ(なお安くはなってなかった模様)
釣り用アイテムはまるで必要なものがわからんので友人に選んでもらう、3000円分くらい
そして酔い止めは……
…ん?酔い止め?
酔い止めってことは船に乗るんですか?
はい
初心者がいきなり船釣りって平気なの?
あぁ、大丈夫だ、船釣りはいいぞぉ
大丈夫らしい、あんしん
当日
朝、現地まで
釣りは朝早く行くことが肝要らしい、理由はようわからん
別に魚が朝じゃないといないとかはないと思うんだが、単純に船が朝からしか出ないからか?
朝5時に集合!絶対に遅刻はするなよ!!!!
と言った本人が結構な遅刻をした以外は大きなトラブルもなく現地に到着
必要なものをレンタルしたり、食料飲料なども買い、酔い止めの薬を飲んで準備完了
これが釣竿かぁ…
船に乗り込み
いざ出港
釣り場までは1時間ぐらい待機するらしい(予想以上に遠かった)
釣り開始~午前中
今回釣るのはカワハギ、一応サジェストには初心者向けと出てくるが…はてさて
エサはカワハギの大好物だというアサリ(本来、剥き身のアサリなんて海にそうそうないと思うんだが、なんでそれが大好物なのだろうか?)
専用のマゼンダ色?の塩を使って身を引き締め針に刺す
このアサリを針に刺す作業が慣れるまでは難しかった、まず水管と呼ばれる2本出てる管に刺し、その次にベロに通し、最後は針の先端が腹の黒いキモの部分にくるように良い感じにする
最初は全然うまくできなかったが、数回やってたらそれっぽくできるようになってきた(正しいかどうかはわからん)
針にエサを刺すというよりか、「縫い付ける」みたいなイメージ?
出港してから1時間後、時間でいえば8時過ぎ
「始めていいですよ」のブザーが鳴り、乗ってる人一斉に釣りがスタート
うおおおおおおおおおおお釣りじゃああああ!!!!!
………
……
…
なんか想像とは違った、もっとバンバン釣れるものかと思っていた
回りを見渡しても釣れてる人は見当たらず
黙々と竿を投げ、回収し、エサが消耗していたら付けなおすのを繰り返す
…釣れる気配すらない
1時間くらい経ってようやく他の人が釣ってる姿を目撃
回りの人はそれなりにベテランのはずであって、その彼らが全力で挑んでもこのヒット率…
ベテランでも苦戦してるカワハギを、初心者の自分は本当に釣れるのだろうか…?
嫌な予感がしてきた
午後~
正午を回ったあたり、開始から4時間経つも釣れず
しかしまったく進歩がないというわけではなく、ほんの小さな一歩だが前に進んだかもしれないことが1つ
竿の振り方?が少しまともになってきたかもしれない
今までは理屈は分からぬまま見よう見真似でそれっぽくやってただけだった竿を振り方
続けるうちに重りが海底に触れてる感覚がわかるようになってきた
その感覚から少しだけ、海底から少し浮かすくらいのイメージでユラユラさせていたらエサのアサリの消耗の仕方が変わってきたような気がしたのだ
具体的にいうと水管やベロの部分は残っていて、中心の部分がなくなっていることが多くなった
カワハギは黒いキモの部分を選り好みして食べるらしく、もしかしてこれはカワハギが突いていたということなんじゃないだろうか?
つまり、うまい具合にカワハギがいるあたりにエサを持っていけてる…?
まぁそれが合ってるかどうかわからんし、見当違いな方向に向かってる可能性も否定できないが
そのやり方を試すうちについに動きが…!
明らかに今までとは違う竿からの振動、なんかビビッ!ビビッ!って2回震えるのを繰り返す感じ
まさかこれはきたのか!?
恐る恐るリールを巻いて引き上げてみると…
釣れた!
(最後の引き上げや獲物から針を取る作業など友人が全部やってくれました)
これが我が人生で初の釣果である
そしてここで釣れたことで気が緩んだのか、あるいは調子に乗ってツイッターに釣果写真を乗せようとスマホを触ったからか、盛大にゲロった
実は船に乗ってから1時間あたりで船酔いが始まり、ずっと吐き気を我慢していたのだった
座って水平線を見てれば現状維持、横になってれば微回復、立って竿を持ってるのは微ダメージ、針にアサリをつける作業は大ダメージ
なんとかこのHP減算をコントロールして釣る時間をわずかでも確保する、それが自分にとっての船釣りだった…
まぁ体質的に船が余裕なんてことはないと思っていたけど、酔い止め薬+ツボ押しリストバンドの対策を講じてもここまでゲロゲロだとは…
成果は如何に
この後なんとか騙し騙しで釣りを続けた結果、さらにもう一匹のカワハギを釣ることに成功
人生初の釣りで2匹なら、まぁ上出来な方なんじゃないだろうか
画像では4匹いるが、もう2匹は一緒に行った人の分である
自分(初心者)と、友人と、友人の友人(初心者)で行ったのだが
経験者である友人だけが釣れなかったというオチだった
あれ?もしかして釣りって運ゲー…?
帰還
14時半あたりで船は岐路についた
大体7時~15時半で8時間以上船に乗っていたことになる
帰りは船に乗っていたほとんどが船室?に入って休んでいた
船室が狭いため1人1人のスペースが狭く、みんな小さく縮こまっていたわけだが
…奴隷船か何かかな?って思った
自分以外にも酔ってる人はたくさんいたようだが、これ本当に初心者向けだったんだろうか?
カワハギ釣り自体は初心者向けなのかもしれないが、8時間コースの船が初心者向けじゃない気がする…
釣った魚の調理
釣ったカワハギは友人が捌いてくれた
ちなみに自分が釣ったのは右の2匹、大きさ勝負だったら完敗である
ちなみにカワハギの名前の由来は皮が剥がれやすいことからきているとかいう話
実際はどんなもんかとその作業を見ていると
すっご!
バリバリバリって手で引っ張るだけで剥けてく、これにはビッくらこいた
剥いだ皮もなんか素材として使えそうな感じ
その後は皮を剥いだ身を3枚に下ろし、中心の骨の部分と頭をアラの味噌汁に
左右の部分を刺身に、そしてキモを使った肝醤油
この刺身と肝醤油は本当に新鮮な釣ったばかりのカワハギでしかできないものらしい
味噌汁は良い出汁が出てて疲れた体に染み渡るような味
肝醤油は、想像以上にクドくなくサッパリとしていてめちゃくちゃ食べやすかった
今まで食べたことのない料理だったのでどんな味か分からず、サンマのキモのような苦味か、あるいはレバーのような感じを想像していたので驚いた
刺身につけるのも絶品だが、例えばご飯に乗せて食べるとかでも全然いけそう
感想
まず釣りが楽しかったかどうかという話
この1日を正直「楽しかった!」の一言で済ますにはちょっとキツイものがあった
それだけ船酔いがやばかった…
間違いなく「楽しくて」「有意義で」「素晴らしい」ものだったが思い返すとどうしても船酔いの辛さが前に出てきてしまう
今度釣りの機会があったとして、もしそれが船だったら、多分すごい悩んだ上で行かないだろう
でも逆に言えばあんなに辛い船酔いだったのに、それでもまだ悩める余地が残ってるということ
あれだけ辛かった二度と体験したくない船酔いと、釣り自体の楽しさが吊り合っていると言えるのではないだろうか?
つまり釣りの楽しさの絶対値はもの凄く高いと言える
まだまだ自分の人生に、無条件でとは言えないが、こんなに楽しめるものがあったと知れたのは大きな収穫だった
次があるなら堤防とかでやりたいなぁ
最後に
釣り自体も、この釣りの成果の舌鼓も
自分だけじゃ絶対にできない、真に得難い貴重な体験だった
この場を作ってくれた友人に心の底から感謝をしたいと思う、ありがとう
そしてついでに、こんな自分の友人でいてくれてありがとう
今度メシでも奢ろうと思う、ソーセージマフィンとか